御朱印巡りに関係する言葉には普段聞きなれないものが大半です。御朱印帳はどこで購入するのか?御朱印はどこでいただけるの?御朱印の意味ってそもそも何?などなど御朱印集めを始めたばかりの方々に分かりやすく読み方や意味をお伝えできればとブログを書きました。
御朱印集めをされる方のお役に立てれば幸いです。
御朱印の基礎知識
御朱印とは
御朱印(ごしゅいん)とは、神社(寺院)に参拝した際にいただくことができ、社名などが墨書きや朱印で押された証です。御朱印は参拝の証なので、スタンプラリーのように集めるだけで参拝しないことの無いようにしましょう。
現在では、その御朱印も【アート御朱印】や【アマビエ】など話題になっているもの、【例祭】や【お正月】といった期間限定のものまであり、御朱印を集める『御朱印巡り』がブームになっています。
アマビエの御朱印がある神社をご紹介しています。
御朱印の由来
御朱印の始まりは、寺院で経典を書写す【写経(しゃきょう)】をして奉納する【納経】が流行り、その証として授与された【納経印】というのが、御朱印の始まりとされています。
また、江戸時代後半になると、参拝の証として御朱印が授与されるようになり、現代に至ります。ちなみに寺社から始まり、神社へと御朱印が広がりました。
初穂料(はつほりょう)とは
神社に御朱印をお願いした際に謝礼として支払うお金です。おみくじやお守りも一緒です。
初穂料の由来は、稲穂に関係があります。昔は、毎年神様に豊作を祈願するためにお米などの農作物(初穂)を捧げていましたが、現在は農作物⇒お金に代わりました。
御朱印の初穂料は、300円、500円、1000円が一般的ですが、期間限定の見開き御朱印などは2000円以上するものもあります。
直書き、書置きとは
持参した御朱印帳に直接書き入れていただけるのが、直書き。その場合、御朱印の種類によってかなり時間がかかりますので、心静かに待ちましょう。
密を避ける為かコロナ対策として直書き御朱印が減ってきています。直書きのありがたさをとても感じます。
書置きとは、字のとおり事前に神社で書いているものを言います。御朱印符とも呼びます。【カラフル御朱印】や【アート御朱印】はこちらの書置きタイプが多いです。
御朱印の内容(神社)
御朱印に書かれている墨書きと朱印にはそれぞれ意味があります。その意味を知ることで神社の歴史などを読み解くことができて益々御朱印が楽しくなります。
一般的な神社の御朱印を例にして解説していきます。
①奉拝(ほうはい)
右上や右にある。つつしんで拝みますという意味。参拝の場合もある。
③社紋印(しゃもんいん)
神社の家紋のようなもの。御祭神の神紋
札幌諏訪神社は、明神梶の葉の梶紋で、諏訪大社の縁がある神社です。
④神社印(じんじゃいん)
神社の名称の印が押される。
⑤神社名(じんじゃめい)
様々な字体で神社名の墨書き。
⑥参拝日(さんぱいび)
参拝した日を墨書き。必ず年号で記入されます。
②⑦その他(イベントや時節やシンボルなど)
神社の鎮座地、天皇の儀や例祭、アマビエや干支などなど様々な朱印がその神社の特徴も含めて押されます。季節限定の朱印としては、お正月や例祭、花手水詣などがあります。
神社の御朱印を解説しましたが、寺社でも同様に神社名⇒寺社名と置き換えてください。また、寺社の御朱印は【梵字】サンスクリット文字を使用しているのが特徴です。
御朱印帳のサイズや種類
御朱印帳ひとつでも様々なサイズと種類が存在します。サイズを間違えると書置きサイズの御朱印が貼れなかったりしますし、直書きの場合はサイズに合わせていただけるのでサイズによって異なる印象の御朱印になります。
通常サイズの御朱印帳
縦16センチ×横11センチ
一般的に神社で多く使用されるサイズ
寺院では書ききれない場合があり断られることもあるとか。
書置きタイプははみ出す可能性があります。
大判サイズの御朱印帳
縦18センチ×横12センチ
寺院では一般的に大判サイズです。現在の神社で取り扱っている御朱印帳は、大判サイズが増えています。(神社寺院のどちらでも使用可能)
現在ワタシは大判タイプを主に使用しています。大は小を兼ねるので、、、。
見開きタイプの御朱印帳
縦18センチ×横26センチ
限定御朱印や有名なアート御朱印などは見開きタイプの御朱印が多く、一般的な御朱印では書ききれません。そんなときは、見開き御朱印帳を用意すれば大丈夫です。
また、見開きサイズには、書置きタイプの御朱印が多いのでファイル等で保管されるのも良いでしょう。
札幌護国神社のお正月限定見開き御朱印
手のひらサイズ
縦6センチ×横4センチなど
持ち運びに便利で小さくてかわいいので最近人気がUPしていますが、御朱印を書くほうからすれば迷惑というお話が多く、実際に手のひらサイズで御朱印を書いていただくということは避けたほうが良いです。
蛇腹式とノート式や紐綴じ式
一般的な御朱印帳は蛇腹式ですが、市販されている御朱印帳には、ノート式や紐綴じ式があります。紐綴じタイプは順番を変えることができるのが便利で御朱印の並びを変えたいときに使えます。
書置きタイプを保管するのに透明フィルムでカバーをする写真用のアルバムを使用すると綺麗に保存できますし、100円均一で様々なファイルが販売されていますので、試してみてください。
御朱印帳の厚み
24枚で厚み約1.5センチのものが一般的です。倍の48枚など枚数が多く厚い御朱印帳も市販されているので注意が必要です。また紙製のものが一般的ですが木製の表紙になるとさらに厚みが増します。御朱印帳ケースを購入する際には厚みがある御朱印帳ですと入りきらないことがありますので、購入の際には事前に確認しましょう。
また御朱印巡りに持ち歩く際重さが気になりますので、一般的な24枚の大判サイズを2冊(神社用、寺社用)持ち歩くのがワタシはベストです。
1ページ目はどこから?
御朱印帳を授与する寺社から御朱印を頂く場合はすでに御朱印が書かれているので気にされる方は少ないかもしれませんが、御朱印帳の1ページ目はどこから?と友人に聞かれることがあります。表紙の裏側が白紙なのでそこから?と勘違いするかもしれませんが、表紙の裏には厚紙の型が出ていて書きにくいので、御朱印を頂くのではなく、2ページ目から記入していただきましょう。
オススメとしては、表紙の裏側には、持ち主を記入しましょう。
御朱印をいただく際にたくさんの御朱印帳があり、どれが自分の御朱印帳かわからなくなる場合があります。特に北海道内で販売されている北海道モチーフの御朱印帳は多くの方が使用しているので間違いが無いとは言い切れません。そんな場合にも名前を記入しておくことで防止できますし、大切な御朱印帳ですので紛失することがないように持ち物に名前を付けるのは大事なことです。
蛇腹式は両面使用する?
蛇腹式の御朱印帳は両面書いていただけるようになっていますので、もちろん両面使用可能です。しかし、片面をおすすめします。なぜなら、たまに墨書きは裏映りしてしまう場合も考えられますので、両面使用しなければならない理由はないので、片面使用を推奨します。(ちなみにワタシは片面使用です。)
神社と寺社の御朱印帳は分ける?
結果は分けておいたほうが良いです。詳しい理由はコチラをご覧ください。
参拝の仕方と御朱印のいただき方
それでは実際に参拝に行かれた際の注意事項やマナー、御朱印のいただき方を解説していきます。
鳥居をくぐる際に1例して入る
鳥居は1つとは限りませんので、その度に1例しますが、伏見稲荷神社のような何十もある鳥居の場合は入るときだけで構いません。
参道は中央以外の端を歩く
参道の中央は神様が通る道とされていますので、中央をどかどかと歩くことのないようにしましょう。中央を横切る場合は、軽く礼をするのが良いとされています。また右側通行や左側通行に関しては各神社によって異なるようですので周りの方に合わせるのが良いでしょう。
見どころを堪能する
鳥居に始まり、社号標や由来書、御神木があったり狛犬や灯籠、石碑など神社の歴史を堪能します。他にも境内社やパワースポットとして有名な〇〇などがあったりしますので、御朱印だけが目的にならないように境内をくまなく見てまわりましょう。
手水舎の手水鉢で手と口をすすぎ清めます。
現在は、コロナ対策として柄杓を使用しないため手水を中止しているところがほとんどです。また、水で清めずに手水鉢に季節の花を生けて【花手水】を開催し、心を清めているところが増えています。
花手水とは
参拝します
①お賽銭を入れる
賽銭箱の前に立ち姿勢を正し、1度会釈をしてからお賽銭をやさしく入れます。このときお金は投げたりしないようにしましょう。
②鈴緒を両手で持ち鳴らします。
鈴がなかなか上手く鳴らせない方が多いようですが、簡単な鳴らし方として鈴緒を上に持ち上げて上下させることで気持ちよく鳴らすことができますので、是非試してほしいです。(横に揺らしても、なかなか鳴りませんよ)
③二礼二拍手一礼が基本
まず2回深く礼をします。
胸の位置に両手を合わせ片側をずらし拍手を2回打ちます。
そのまま手を合わせ、頭を下げ、心を込めて祈ります。
祈りには様々ありますが、一般的には、住所氏名を名乗り、日ごろの感謝を伝えるのが良いとされています。中には神社はお願いごとをするところだと勘違いされている方もいらっしゃいますが、あくまで感謝を伝えてから、日々の平穏を願います。
④最後に一礼
祈り終えたら姿勢を正し深く一礼をします。
社務所で授与品をいただきます。
参拝を終えたら御朱印やお札、お守りなど授与品を選びます。
御朱印をいただく
御朱印をいただく際には、社務所内の神職の方に御朱印帳の記入していただく場所を開いてお渡しし『御朱印をお願いします』と伝えます。
そのあとは、書き終わるまで静かに待ちましょう。中には場所をわきまえずに、あちこち写真撮りまくる方や団体で賑やかな方々もいらっしゃいますので、静かに待ちましょう。
呼ばれたら初穂料をお支払いし、書いていただいた御朱印を確認します。
お守りとは
神社のお守りは一般的に1年とされていますので、毎年買い替えるのが良いとされています。しかし寺院では一生とされているので特に買い替えることなく大切にされると良いです。
参拝する日
その昔は参拝する日が決まっていたといわれていますが、今でも参拝に適した日として大安が良いとされています。 また神吉日といわれる参拝すると良い日というものもあります。祈願すると良い日や1日と15日に参拝すると良いなど様々あります。
結論:参拝する日は多ければ多いほど良い。
日にちを決めていくのも良いですが、近所の氏神様への参拝は毎日されている方もいらっしゃいますので、わざわざ参拝の日を決めることはしなくても思い立ったら吉日です。
最後に
今回は、御朱印集めをこれからされる方へ向けて、御朱印の基礎知識や御朱印帳の意味、神社での参拝の仕方から御朱印のいただき方までを解説しました。
近年は御朱印ブームから参拝される方々への批判も増え、御朱印を取りやめる寺社まででてくるほどマナーが尊重される時代です。特に神社仏閣は、マナーを重んるのでしっかりと事前準備をして、マナーを守り、楽しく寺社巡りや御朱印集めをしていきたいものです。
御朱印集めをされる方々の少しでもお役に立てれば幸いです。
【北海道御朱印巡り】札幌御朱印のある神社はこちらをご参考に