一時期の御朱印ガールブームから数年経ち現在では、学生さんや外国人観光客にまで神社仏閣巡りが広がりを見せています。そんな中ある程度の参拝マナーや作法を知らないと恥ずかしい思いをしてしまうかも!?
そこで今回は参拝の基本的なマナーや気を付けておきたいことを解説します!
事前準備
下調べは必要
まずは参拝に行く前の準備として、神社仏閣の勉強をして見どころを整理しておいたほうが見逃すことがなくなります。せっかく参拝にいったのに後からこんな場所もあったなんて後悔したくはありませんよね。また、アクセス等の下調べも重要です。
事前準備として用意しておくものを紹介します。
御朱印帳を事前に準備しましょう
初めての方の中には聞きなれない言葉だと思いますが、この御朱印帳がなければ御朱印巡り(御朱印集め)は始まりません。最近では、神社仏閣や専門のお店だけでなく文房具屋・本屋にも取り扱いが増えていますし、ネットショップやミンネなどハンドメイドサイトには市販されていないオリジナリティのある数多くの作品が販売されています。お気に入りの1冊を手に入れることで愛着も沸き、益々御朱印巡りが楽しくなります。間違ってもノートや手帳、メモ帳や紙きれなどといった専用以外の紙に書いていただくことの無いようにしましょう。
ただし御朱印帳を忘れてしまった時や現地で購入しようとしていた御朱印帳が売り切れていた時などは、その旨を説明すると半紙に書いていただくことができます。
まれに宗派が異なる御朱印には書かない場合もありますので、神社と寺院で2冊用意しておくことをおすすめします。
また、バッグに入れて汚れたり傷ついたりしないように大事な御朱印を持ち歩く御朱印帳ケースや御朱印帳入れ、御朱印帳袋など同時に用意すると便利です。
神社仏閣でしか手に入らない限定の御朱印帳もありますので、参拝された際に購入される場合にも売り切れている事もありますので、1冊は持参したほうが良いでしょう。
小銭を事前に用意していきましょう
一般的な御朱印は、300~500円が多いです(2000円という寺院もあります)高額紙幣でお釣りをいただくことは相手側に失礼になりますので、お釣りのでないように事前に小銭を用意していきましょう。普段から御朱印用に小銭を貯めておいたり、行く前に近くのコンビニで両替するなどして用意しましょう。※お賽銭は高額紙幣のほうが喜ばれます。
御朱印巡りに必要なものって? - 御朱印帳入れハンドメイドMUKUxMUKUのブログ
参拝のマナー
時間と場合をわきまえる
神社仏閣にとって参拝者はお客様ではありません。参拝したからといって御朱印をもらうのが当然という振舞いのないようにわきまえましょう。
参拝に決まった時間はありませんが、早朝や夕方は避け9時~15時くらいをめどにされることをおすすめします。参拝される場所によって対応は様々ですので、何時だから大丈夫ということはありませんし、行事などで立て込んでいたり、出掛けて留守の場合もあります。すべてはご縁と考えて参拝し、御朱印がいただけなかった際には、また来る楽しみが増えたと考えると良いのではないでしょうか。
服装は普段着で大丈夫!
一般参拝するのにあまりに派手な服装(個人差はあります)よりも清楚で清潔感があれば、カジュアルな服装で大丈夫です。フォーマルな正装をするほどではありませんが、節度を持った服装が好ましいでしょう。
ただし、正式参拝の場合は正装が好ましいでしょう。
参拝の方法
ここからは実際の参拝についての一般的な作法について説明していきます。こちらで紹介する以外にも宗派によって様々な作法が存在しますので、参拝された際にはこれが正しい分けではありませんので、各宗派にあわせて参拝しましょう。
参道の真ん中は神様の通る場所
参道の真ん中は神様が通る道とされていますので左右どちらかを歩くようにします。寺社によっては右通行や左通行と立て看板で知らせている場所もありますが一般的にはどちらでも問題ないとされています。ただし、他の方が多数参拝されているときなどは、そちらに合わせると参道の混雑が軽減されるでしょう。
見どころなどつい夢中になっていると道の真ん中に立ち止まってしまう方も見かけますので、はじめの頃は特に注意して歩くようにしましょう。
鳥居はくぐる
鳥居から神社の結界といわれていて、玄関のようなものなので、鳥居をくぐる際には一礼をします。鳥居が第二鳥居、第三鳥居と複数ある場合には、その都度一礼をしますが、稲荷神社のように何十もの鳥居がある場合には、すべてに一礼せずに初めの鳥居をくぐる際に一礼しましょう。
鳥居から踏み入れる足についても神様の通る中央に背を向けないように参道の中央と反対側の足から入るようにしましょう。道の左から入る際には左足から、右から入る際には右足からと覚えておくと良いですね。
手水舎(ちょうずや)で身を清める
参拝の前に手水舎で手・口を清めます。昔は川で体を洗って清めたそうで、その簡素化が現代の手水舎になります。手水舎の作法は以下の通りです。
- 手水舎に一礼します
- 右手で柄杓を持ち、左手に水をかけて洗う
- 左手に柄杓を持ち替えて、右手に水をかけて洗う
- 右手に柄杓を持ち替えて、左手に水をため、ためた水で口をすすぎます
- 左手に水をかけてもう一度左手を洗う
- 残った水が入ったまま柄杓を立てて、水を柄の部分に流します
- 柄杓を伏せて戻します
- 最後に手水舎に一礼します
ほとんどの寺社では龍から水がでます。この龍神様というのは、雲や雨をつかさどる水の神様です。その龍神様から出るお水は、ご神水として考えられ、手や口を洗い身を清めて参拝しましょうという作法です。
拝殿の拝礼作法
ようするに一般参拝の作法になります、一番有名なのは、二礼ニ拍手ですがもう少し分かりやすく説明します。
- お賽銭を準備しておきます
- 拝殿の前まで進みます(この時も真ん中は避けます)
- 軽く一礼
- 鈴を鳴らす
- お賽銭を静かに入れる
- 深く礼を2度します
- 拍手を2度します(右手を下に少しずらして打ちます)
- 祈願
- 深く礼を1度します
- 最後に軽く一礼をして退きます
この参拝の作法は一般的なもので、神社によっては作法が異なります。また寺院では拍手はせずに合掌となります。
お賽銭の金額は?
お賽銭を納める金額については、ご縁の語呂合わせで5円玉が縁起が良いとされています。
- 5円玉1枚でご縁がありますように!
- 5円玉2枚で重ね重ねご縁がありますように!
- 5円玉4枚で良いご縁がありますように!
- 5円玉8枚で末広がりにご縁がありますように!
- 5円玉9枚で終始ご縁がありますように!
祈願には住所を伝えよう
祈願は声に出さずに心の中で祈願しますが、まずは自分の住所と名前を伝えましょう。そして日々の感謝を伝え、最後に願いを伝えます。
参拝後は、おみくじやお守り、絵馬やお札、御朱印をいただきに社務所へ向かいましょう。
御朱印をいただく際のマナー
参拝をしてから御朱印をいただきましょう
昔は、御朱印は昔経を書き写して寺院に納める「納経」の証しとしていましたが、現在では、御朱印帳に参拝した日付、寺社名を墨書きして朱印を押します。あくまでも参拝をおこなった証としていただくことができますので、参拝をしてから御朱印をいただくようにしましょう。
スタンプラリーに似ているため御朱印集めするためだけに神社巡りをされているかたもいらっしゃるようですが、今一度御朱印の意味を考え、参拝してから御朱印をいただくようにしましょう。
御朱印を書いていただいている最中のマナー
お友達と会話をしたり雑談されている方が多く見受けられ少し残念に感じます。御朱印をいただいている最中は心穏やかに静かに待ちましょう。また混雑していて時間が掛かる場合には、もう一度境内を見てまわるくらいの余裕をもって待ちましょう。
スマホで、御朱印を書いてくださっている方を撮影したり、大声で電話をするなどの迷惑な行為は控えて、気持ち穏やかに待ちましょう。
まとめ
- ①下調べする
- ②御朱印帳を事前に準備
- ③小銭を用意する
- ④参拝の時間をわきまえる
- ⑤参拝の服装
- ⑥参道の歩き方
- ⑦鳥居はくぐる
- ⑧手水舎で清める
- ⑨拝礼作法
- ⑩お賽銭の金額
- ⑪祈願
- ⑫御朱印は参拝してから
- ⑬御朱印書きの最中は静かに
最後に
御朱印ガールがマスコミに取り上げられ一時期ブームとして御朱印巡りが流行したことで、神社仏閣に触れ合う機会が増えています。
日本人として恥ずかしくないよう参拝マナーを事前に確認して御朱印巡りを楽しんでみてはいかがでしょう!
御朱印巡りに興味がある方やこれから御朱印巡りをしたい方の有益な情報になれば嬉しいです。
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